★CBチャレンジ!!密着レポート★

受講生 鴨田さんの挑戦

第1回 デイサービスを始めよう!

2004年1月末から始まった「我孫子市コミュニティビジネス起業化講座」。22名の受講生の皆さんは、それぞれ「地域の中でコミュニティビジネスを!」と夢を描いて集いました。
これからお届けするのは、そんな受講生の皆さんのコミュニティビジネス(CB)起業へのチャレンジ!

密着レポート第一弾に名乗りをあげてくださったのは、我孫子市柴崎台にお住まいの、鴨田泰英さん。
鴨田さんの夢は、お年寄りのための「デイサービスホーム」を運営すること。
第1回は、どんな思いで、介護事業を志したのか、どんな風に実現に向けて挑戦しているのか、レポートします。

 ●できなかった親孝行…


住宅街の中のごく普通の民家というたたずまいの「ひぐらしのいえ」


お風呂好きのおじいちゃんのために、たっぷり時間をかけてお世話をした鴨田さん。充実感のあるとても素敵な笑顔です。

「きょうは、松戸でデイサービスを営む"ひぐらしのいえ”でボランティアしています。」という鴨田さんに会いに、2004年2月1日にオープンしたばかりの「ひぐらしのいえ」におじゃましました。

鴨田さんは、ちょうど入浴介助のお手伝いを終えたばかり。はつらつとした笑顔に、介護のお仕事の充実感がうかがえます。

じつは鴨田さんは、半年ほど前は大手企業に勤める会社員でした。
介護とは、まるで畑違いの仕事から転進した背景には、今は亡きご両親への思いが秘められています。

「大学卒業後、就職と同時に長い転勤族暮らしになりましてね…」
第二の人生をこの仕事にかける思いを、語ってくださった鴨田さん。

「両親とは、年に一度会えればよい、というような生活でした。…そして、札幌時代に父と母が相次いで病に倒れてしまって。」
遠く離れていては、急な連絡があっても駆けつけることもできなかったといいます。
そして、3年ほどの間に、相次いでご両親が他界されました。 鴨田さん、30代の頃です。


普段は特別養護老人ホームでお仕事をしているというお二人が見学に来ていました。
おじいちゃんとお孫さんという雰囲気の自然な会話が弾みます。
「こういった形、あこがれます。」という二人。

 ●一冊の本との出合い


「ひぐらしのいえ」の一室。
庭に面した明るい洋室は、わが家にいるような居心地のよさです。

宅老所・デイサービス ひぐらしのいえ
松戸市日暮5-325
TEL/FAX 047-384-8411

ご両親をなくされたあと、何らかの形でご両親にできなかった親孝行を、いつか社会に返したいと思うようになった鴨田さんは、ある日、一冊の本に出会います。

その本とは「あなたが始めるデイサービス」(佐藤義夫 著)。

「これだ!」と直感した鴨田さんは、著者に電話をして、こうした活動をしたいという思いを直接相談しました。
その後も、こつこつと勉強を続ける中、やがて、会社が「早期退職」の希望者を募集。
気持ちも準備も整っていた鴨田さんは、満を期して会社を退職。昨年の9月末のことです。

その後の鴨田さんのフットワークは軽快でした。

12月にはヘルパー2級の資格を取得。
さらに、受講生同士として出会った仲間に、デイサービスで起業後は、手伝ってもらうという協力体制もできました。

 ●ふつうがいいよね


この日はお誕生会の日でした。ハッピーバースデーの歌のあと、ろうそくを吹き消して、手作りのお汁粉をみんなで仲良くいただきました。


お料理好きのおばあちゃん。この日は、台所に立って自慢の腕を披露しました。

鴨田さんの目指すデイサービスは「自分らしく普通にいられる暮らし」。

年老いて病気や障害があっても、食事をする・お風呂に入る・お出かけする・そして泣いたり笑ったり、そんなあたりまえの暮らしができる場所を作りたいといいます。

この日のボランティアでは、二人のお年寄りのお風呂にお一人1時間ずつ、じっくり2時間かけました。

「流れ作業のような機械的な入浴介助はしたくないんです。普通の家庭のお風呂でも、ちょっとしたコツでちゃんと入浴させてあげられるんですよ。好きなだけゆっくり湯船につかって、着替えも自分のペースで、という希望をかなえることができる場所を作りたいと思っています。」


「ひぐらしのいえ」のスタッフのみなさんと

自身の体験をベースに、思いを実現に向けて一歩を踏み出した鴨田さん。
思いの実現のためには、事業を継続発展させていくための現実的な事業計画も念入りに練り上げています。

次回、密着レポートでは、法人化・デイホームの物件探しなど、いよいよ具体的になる鴨田さんの挑戦をお届けします。
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