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ハウスの前での実地指導
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●むそう塾の開設
我孫子市の農家玉根さんは20年以上前に有機農法を始め、一時は生協と提携し有機農業を続けていたが、2002年に「伝習農場・むそう塾」を開い
た。老後畑作りができなくなったときに自分の経験を眠らせたくない、土地を生かしたいというのが開設の動機だった。
東京や神奈川の先進事例を調べ、塾の構想を練った。規制の多い
法制度のもと、個人農家による農業特区の申請はできず、我孫子市の市民農園・ふれあい体験農場事業を使って「むそう塾」は実現した。毎年塾生を募集し、現
在は4期生、玉根塾長の有機農法を学んだ塾生は2〜3年で卒業していく。
農園には塾長の講義を受ける教室兼作業小屋となる多目的ハウスが建ち、上総掘りで掘った2つの井戸は塾生たちの手作りである。
塾生には1区画30屬割り当てられ、毎週土曜日には、講義の後に畑で丁寧な実地指導を受ける。
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●ある夏の日のむそう塾
今日は家庭用堆肥作りの勉強からスタート、ドラム缶に詰めてあった畑の雑草、木の葉、野菜くずなどを広げたシートの上に取り出し、EMぼかし、米糠、籾
殻を混ぜ合わせドラム缶にまた詰めなおす作業。塾長の長い経験から得た堆肥作りのノウハウをしっかり得る。
ハウスに戻り講義と作業日程を聞いてから、それぞれの区
画で真夏の太陽に汗を流しながら農作業に取り組む。作業終了後、玉根塾長の畑で取れた麦から作った2度煎りの麦茶がとてもおいしい。
●畑でのインタビュー
私の作った野菜の原価計算をしたら、びっくりするほど高くつく、でも自分で作った野菜は本当においしい。(女性)
将来イタリアンレストランを開きたいからハーブ類をいろいろ植えてるよ。(男性)
安全でおいしいものを食べたい。生ごみ減量にもなるし、作る喜びは大きい。(女性)
仕事のストレス解消に最高、それに玉根さんのアイデアとチャレンジ精神が面白い、失敗することもあるけどね。(男性)
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堆肥の作り方を学ぶ
講義を聴く
いざ農作業へ
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ハウス内でのEMぼかし作り作業
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●実践農場とビジネス
市から開設時にはハウス建設費、資材、農具にかかった費用の半額補助を受け、現在も塾生1人につき1,000円の補助があるが、堆肥、肥料、種苗等の費
用を含め、塾生1人にかかる経費は7万を超える。当初の塾生の年会費2万円では経営はなりたたず、塾生運営委員会で年会費を46,000円に値上げした
が、市報の募集に応じる人が激減、むそう塾の経営は今後も厳しい。
しかし玉根塾長の志は高く、「高齢化が進んでいる農業はいずれ滅びてしまう。農業知識と経験のある塾の卒業生が、空いている農地を利用して安全な食物
を
自給自足する、それが広がっていけば日本の食糧自給自足につながっていく」と語る。
1期生7人が今実践農場への道を模索している。 |