★全 国のコミュニティビジネス先進事例★
知的障害のある若者たちと歩む ちばMDエコネット
環境の再生、創造活動を行うグランドワーク活動を通しノーマライゼーションの実現を目指し活動しているちばMDエコネット。地元企業や行政とパートナー シップを組んだ農園運営、障害の有無にかかわらず共に働く場所&市民活動の拠点としてのカフェを開いています。 (画像はちばMDエコネットHPより)
ブルーベリーが沢山収穫できるよ(友幸農園)
息子さんが知的障害をもって生まれたことを きっかけに、山田代表は80年代半ば頃から同じ願いを持つ人たちと、障害がある子も地域の普通学級で障害がない子と共に学んでいけるように活動を続けてき た。当事者の強い希望で現在高校の門も少しずつ開かれているが、障害をもつ、特に知的障害をもつ若者たちの社会参加の道はなかなかない。
グループは1996年に初めて「グランド ワーク」を知る。1980年代にイギリスで始まった環境改善運動で、地域住民と行政と企業の三者が協力し、地域の環境(グラウンド)を住民自身が汗を流 して(ワーク)再生創造していく活動である。 グラウンドワークは子ども達が卒業後も地域で活動するにはぴったりだと思った。知的障害のある人たちが地域住民と一緒に公園清掃をしたり、まちづくり に関わっていったら、誰もが住みよいまちがきっとできる、その思いが1年後に「ちばMDエコネット」を生んだ。
カフェで働く若者たち
具体的な活動内容 1.公園清掃活動 1997年の夏に県内の主要な駅でのゴミ拾い散歩からスタート。1998年から船橋市の委託を受け、馬込児童遊園の清掃を毎月2回行ってい る。 2.農園活動 1999年に船橋市内の300坪の遊休農地を借り、「友幸農園」と名づけ毎月2回の農作業を開始。収穫した作物はコミュニティカフェ<ひなたぼっこ>で提 供さ れている。 3.ドキュメンタリー映画「ひなたぼっこ」上映活動 「友幸農園」 での取り組みと知的障害をもつ若者たちの普通高校での生活をテーマにしたドキュメンタリー映画「ひなたぼっこ」を企画し記録社と共同制作。映画は文部科学 省選定などを得てこれまで全国約80ヶ所で上映された。この上映活動による収益により、後述のコミュニティカフェを借りた。 4.コミュニティカフェ<ひなたぼっこ>での活動 2002年船橋の商店街の一角に知的障害をもつ若者と障害をもたない人とがともに働く場所、コミュニティカフェ<ひなたぼっこ>をオープン。カフェは平 成14年度千葉県NPO活動提案募集事業に選ばれ、6ヶ月間は県の委託事業として運営したが、現在は自主運営をしている。また、カフェの2階は NPOの協働事務所になっていて、カフェは地域住民の交流の場、市民活動の拠点となっている。 5.ノーマライゼーション相談事業 障害をもつ子の親の相談をよく受けていたが、そこでのアドバイスと必要に応じた専門家の紹介活動を発展させ、2004年から「千葉県とNPOとの協働事 業」としてスタートさせ た。障害のある子を持つ会員に研修を受けてもらい相談担当として養成、相談以外にも課題解決に向けたセミナーを実施している。
障害のある人もない人もともに活動し、一緒に楽しむ社会を実現しようと、ちばMDエコネッ トの会員はさまざまな活動を続けている。しかし事業の収支は累積で約 60万円の赤字になっていて、助成金や市民債権の発行、サポート会員制度により何とか経営を維持している状態にある。 事業収入を増加し経営基盤を安定させ 専任スタッフを確保したい、そのためにも農園活動のノウハウを蓄積し必要な整備をして将来は観光農園事業に発展させること、またコミュニ ティカ フェ活動でのさらなる付加価値提供の可能性を追求していくことがMDエコネットの課題と今後の展開である。
●概要
このサイトで紹介した全国のコミュニティビジネス事例
コネット湘南 ・・・高齢者と地域住民との共生 (2005年4月紹介)
澤の屋旅館 ・・・下町の外国人もてなしカリスマ (2005年3月紹介)